広島県府中市で創業以来110年余り、広島県産カキの加工を中心に歩んできた私たちタカノブ食品。
技能実習生の受け入れを通じて、伝統の味と技術を次世代へと継承する新しい挑戦を始めました。
会社名 タカノブ食品株式会社
本社所在地:〒726-0004広島県府中市府川町209番地
事業内容:水産冷凍食品の製造、販売
主な取扱商品:冷凍かきフライ、冷凍粒かき、フィレ製品、切り身製品、各種水産フライ(あじ、海老、ホタテ貝柱など)
設立:1970年7月
従業員数:115名(2024年8月末)
事業概要:大正元年に広島県府中市で鮮魚店として創業以来、百年以上に渡って全国の皆さまへおいしい海の恵みをお届けしてきました。
現在は地元広島県産のかきを使ったかきフライの製造を事業の核とし、その他あじやホタテなどのフライ製造や水産物全般の加工を行っています。
「技能実習生の採用で最も重要なのは、信頼できる監理団体との出会いでした」
中国アセアン交流協同組合との連携により、私たちの外国人材受け入れは大きく前進しました。特に印象的だったのは、技能実習生の方々と私たちの間に立って、会社の方針や想いを正確に伝えてくださる姿勢です。
カキフライの製造現場では、外国人材の方々が重要な戦力となっています。特にベトナムからの技能実習生の皆さんの仕事ぶりには感心させられます。トレー詰め作業では「もうベトナム人の方々にお任せしたい」というほどの信頼関係を築いています。
三原工場では、人手不足が深刻な中でも生産量は増加の一途。これは技能実習生から特定技能への移行を積極的に支援し、長期的な人材育成を行ってきた成果です。
実際に、技能実習生として入社し、現在は特定技能の資格を持って品質管理の責任者として活躍しているスタッフもいます。タブレットで日本語入力をこなしながら、検査業務の中核を担う存在へと成長しています。
「遠い異国から、私たちの会社を選んで来てくれた技能実習生の皆さんこそが、最大の財産です」
社長のこの言葉が、私たちの外国人材受け入れの指針となっています。技能実習生と特定技能の従業員に対して、日本人スタッフと同様の成長機会を提供することを大切にしています。
外国人材の採用において、日本の魅力をどう維持していくかが最大の課題です。技能実習制度や特定技能制度の活用だけでなく、日本文化の魅力や充実した社会保障制度など、総合的な価値提案が必要だと感じています。
現在、先輩の技能実習生が後輩を指導し、その後輩が特定技能へとステップアップしていく、という好循環が生まれています。この人材育成の連鎖が、私たちの未来を作っていくのだと確信しています。
技能実習生の採用面接では、「日本が好きですか?」という質問から始めます。私たちが求めているのは、単なる技術や能力だけではありません。日本での生活や文化に興味を持ち、特定技能の取得も視野に入れながら、共に成長していける仲間。それが私たちの理想です。
この何気ない日本語が、私たちの外国人材との関係を最もよく表しているかもしれません。技能実習生も、特定技能の従業員も、日本人スタッフも、互いを思いやり、支え合える。そんな職場を、これからも大切にしていきたいと思います。
中国アセアン交流協同組合