2025.11.04 11:10
保育所の環境整備ボランティアを通して感じたつながり
11月1日(土)、中国アセアン交流協同組合では、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、近隣の保育所の環境整備作業を実施しました。
当日は、外国人技能実習生20名、組合職員2名で参加し、園児や保護者、先生方と一緒に草抜きや清掃作業を行いました。
秋晴れの空のもと、笑顔と会話があふれる一日となり、地域と実習生の距離がぐっと近づいたイベントとなりました。
活動の背景
外国人技能実習制度は、日本の技術や技能を海外へ伝えることを目的とした国際協力制度です。
実習生たちは日々、現場で真剣に働きながら日本の生活文化を学んでいます。
しかし、仕事だけでなく、地域社会との関わりを通じて「日本で暮らす実感」や「人とのつながり」を感じてもらうことも大切だと考えます。
中国アセアン交流協同組合では、厚生労働省や国際人材協力機構(JITCO)などの指針にも基づき、実習生の適正な受入れと生活支援を行っています。その一環として、地域の方々と協働するボランティア活動を積極的に推進しています。
活動の様子
この日は朝から実習生たちが保育所に集合し、先生方の説明を受けながら園庭や周辺の草抜き、落ち葉拾いを開始しました。
はじめは緊張気味だった実習生たちも、園児や保護者先生たちから「ありがとう!」「おはようございます!どこからきたんですか?」と声をかけてくれるうちに笑顔があふれ、自然と会話が弾むようになりました!
一緒に作業をする事により、国籍を越えた温かい交流の時間となりました。
作業を終えたあと、園の先生からは「日ごろ手が回らないところまできれいにしてもらえて本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。
実習生たちの声
参加した実習生たちからは、こんな感想が寄せられました。
「いろんな人と話ができてうれしかった」
「地域の役に立てて良かった」
「日本の子どもたちがとてもかわいかった」
みなさん柔らかい表情で、地域とのつながりを実感していたのが印象的でした。
このような体験を通じて、彼らが「日本社会の一員」としての自覚や自信を持つことにもつながっていくと思います。
まとめ
今回の活動を通して、地域の子どもたちや...
2025.09.22 10:50
「現場でのやさしい日本語」という言葉を耳にしたことはありますか?
これは、難しい専門用語や複雑な日本語表現を避け、外国人技能実習生や特定技能外国人にもわかりやすく伝える工夫のことです。いまや多くの現場に外国人材が加わり、日本人と同じように作業を担っています。しかし、言葉の壁から「安全に作業できない」「誤解が生じる」といった問題が起きやすいのも事実です。
この記事では、現場でのやさしい日本語の重要性と、その活用によるメリット、さらに中国アセアン交流協同組合の取り組みをご紹介します。
やさしい日本語とは?
「やさしい日本語」とは、1995年の阪神淡路大震災で生まれた災害時の情報発信手法をルーツにしています。外国人にとって理解しやすい日本語にするための工夫です。たとえば:
「着用してください」 → 「つけてください」
「危険ですので立ち入らないでください」 → 「ここに入ってはいけません。あぶないです」
漢字にはふりがなを付ける
一文を短く区切る
こうした配慮により、外国人材が安心して働き、生活するための基盤をつくることができます。
現場でのやさしい日本語のメリット
1. 安全衛生の徹底
労働安全衛生法では、雇入れ時や作業変更時に安全教育を行うことが義務づけられています。しかし、専門用語を多用した説明は外国人には理解が難しいことがあります。やさしい日本語を使えば、保護具の着用方法や作業手順が正しく伝わり、事故防止につながります。
2. 労務管理の円滑化
労働契約や賃金の説明は、母国語または理解できる言葉で丁寧に行う必要があります。やさしい日本語を取り入れることで、「賃金の控除内容」「休日のルール」などが誤解なく伝わり、トラブルを防止できます。
3. 失踪防止
技能実習生の失踪原因には「仕事内容や待遇への理解不足」が挙げられます。やさしい日本語で仕事内容や給与の仕組みを伝えることで、不安を軽減し、安心して働ける環境づくりにつながります。
4. 職場の一体感の向上
外国人材が理解しやすい日本語を心がけると、自然と職場全体のコミュニケーションが円滑になります。「伝わった!」という実感は、外国人材にとって大きな安心感となり、定着率の向上にも寄与します。
...
2025.05.29 09:00
地域の伝統と世界がつながる――技能実習生と共に歩む備後国府まつり
府中市の夏を彩る恒例イベント「備後国府まつり」が、今年も華やかに開催されます。約5万人の来場者で賑わうこのお祭りは、地域住民のふれあいと伝統文化の発信の場として、長年にわたり愛されてきました。
そして今年、私たち中国アセアン交流協同組合では、技能実習生たちとともに「たちまちふちゅう」の一員としてパレードに今年も参加することとなりました!
なぜ技能実習生と一緒にパレードへ?
技能実習制度は、日本の技術を途上国へ伝える国際貢献制度として運用されており、私たち組合ではこれまでに2,900名以上の外国人実習生の受け入れを支援してきました。
その中で感じるのは、「地域社会とのつながりの重要性」です。技能実習生にとって、日本での生活は文化も言葉も大きく異なる挑戦の連続。そんな彼らが地域の一員として歓迎されることで、安心感と誇りを持って実習に取り組めるようになります。
パレード参加の目的と魅力
本パレードは、「多文化共生」をテーマに掲げ、実習生と地域住民の交流を促進する貴重な機会です。衣装や旗で出身国の文化を表現しながら、地域の方々と笑顔で触れ合い、一体感を感じることができます。
特徴・メリット
異文化交流の促進
海外の方と住民が一緒にイベントに参加することで、互いの文化への理解が深まります。
実習生の地域定着支援
「歓迎されている」と実感できる体験は、実習生の安心・定着につながります。
地域の魅力を再発見
地元の若者たちも、改めて地域行事に目を向けるきっかけになります。
「たちまちふちゅう」との連携
私たちが参加する「たちまちふちゅう」は、府中市を誰にとっても過ごしやすい街にすることを目指す多文化共生プロジェクト。定期的な日本語教室や多文化イベントを開催しており、今回の備後国府まつりもその一環です。
組合としても、外国人労働者の「働くだけではない、日本での豊かな生活」をサポートするべく、こうした市民活動との連携を積極的に行っています。
まとめ
今回のパレード参加を通じて、実習生が「地域に受け入れられている」という実感...
2025.02.13 09:00
技能実習生が日本で安心して働くために必要な知識を身につけられるよう、入国後の法的保護講習を実施しました。
この講習は、中国アセアン交流協同組合の講習センターにて、社会保険労務士を講師に迎えて実施ましした。実習生が労働基準法や社会保険制度、トラブル時の対応方法などを学ぶ貴重な機会となりました。
講習の主な内容
労働基準法の基礎知識
実習生の労働時間、休日、給与の仕組みについて解説。
残業時間の管理や有給休暇の取得についても説明。
社会保険制度の概要
健康保険、年金、労災保険など、日本で働く上で必要な社会保障制度について説明。
医療機関の利用方法についても具体的に紹介。
トラブル発生時の対応方法
実習生が職場で困ったことがあった際の相談先や対応策を解説。
労働環境に関する問題や生活面での悩みに関する実例を紹介。
今後の取り組み
当組合では、今後も企業の皆さまと協力しながら、技能実習生の適切な受け入れに努めてまいります。
また、法的保護講習のほかにも、日本語研修や異文化理解を深めるための交流イベントを実施し、技能実習生がスムーズに職場に適応できるよう支援していきます。
技能実習生の受け入れに関するご相談やご質問がございましたら、どうぞお気軽に当組合までお問い合わせください。
今後とも、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
2025.02.10 09:00
2月8日(土)に開催された、たちまちふちゅう主催の「節分 恵方巻&豆まき大会」に、当組合の技能実習生と共に参加しました。このイベントは多文化共生を目的として開催され、地元の方々と外国人が一緒に日本の伝統行事を体験する貴重な機会となりました。
当日は、技能実習生を含む外国人参加者と地元住民、総勢80名以上が集まり、大変賑やかな雰囲気でした。まずは「恵方巻作り」からスタート。参加者は海苔の上にご飯を広げ、好きな具材をのせて巻いていきます。初めて恵方巻を作る技能実習生も多く、地元の方々と協力しながら楽しく体験しました。作った恵方巻は、今年の恵方である西南西の方角を向いて、無言で食べるという日本の風習に則っていただきました。恵方巻はハラルに対応して作ったので、宗教にかかわらずみんなで美味しくいただきました!
続いての「豆まき大会」では、鬼役に扮したスタッフが登場し、参加者全員で「鬼は外!福は内!」と元気よく豆をまきました。技能実習生にとっては、日本の文化を実際に体験できる貴重な時間となり、笑顔があふれるイベントとなりました。
このような地域との交流イベントを通じて、技能実習生が日本文化を学び、地域の方々とつながる機会を増やしていきたいと考えています。今後も、積極的に地域イベントに参加し、多文化共生の輪を広げていきます!
イベント当日の様子をInstagramでチェック!
https://www.instagram.com/tachimachifuchuu/
2024.12.16 09:00
技能実習生たちと共に「たちまちふちゅう」主催のイベントに参加しました。
このイベントでは、府中市近隣に住む外国人の方々と地元地域の皆さんが多く交流する機会がありました。習字体験やビンゴ大会など、楽しい企画が盛りだくさんで、技能実習生たちも皆、笑顔で楽しんでいました。
「たちまちふちゅう」は、国籍、性別、年齢を問わず、誰にとっても住みやすい府中市を創造することを目的とした団体です。今回のイベント参加を通じて、地域との絆がさらに深まり、多文化共生の大切さを実感することができました。
今後もこのような交流の場に積極的に参加し、地域社会との連携を強化していきたいと考えています。
2024.12.02 10:00
青空の広がる秋の一日、地域の皆さまと入国後講習中のベトナム、バングラデシュの技能実習生とともに妙見山を登りました!
山頂での景色や交流を通じて、地域のつながりをさらに深める素晴らしい経験となりました。
今回の妙見山登山イベントは、地域の皆さまと交流を深め、健康づくりや自然への親しみを共有することを目的に企画しました。
こうした活動を通じて、地域社会との結びつきを強めていけることを嬉しく思います。
2024.04.15 09:00
2024年4月13日、私たちは「たちまちふちゅう」が主催するイベントに参加しました!このイベントでは、地域の皆さんとともに楽しくゴミの分別方法を学びながら、外国人技能実習生たちとの交流を深めることができました。
「たちまちふちゅう」とは?
「たちまちふちゅう」は、広島県府中市をより住みやすく、楽しくすることを目的とした地域団体です。特に、外国人住民と地域の方々との交流の機会を増やし、相互理解を深める活動を行っています。
実は、組合の部長である淺野も「たちまちふちゅう」のメンバーとして活動しており、地域の活性化に積極的に取り組んでいます。
イベントの様子
今回のイベントでは、ゴミの分別ルールについて学ぶワークショップが行われました。府中市の分別ルールをしっかり理解しながら、クイズ形式で楽しく学べる工夫がされており、実習生たちも積極的に参加していました。
また、地域の方々と実習生がペアを組んで会話を楽しむ時間もあり、お互いの文化や生活について話し合う場面がたくさん見られました。「日本の生活で驚いたこと」「母国のゴミの分別はどうなっているの?」といった話題で盛り上がり、笑顔があふれる交流の場となりました。
参加して感じたこと
私たちにとって、地域の方々とのつながりを深めることは非常に大切です。特に、外国人技能実習生にとっては、言葉や文化の違いで戸惑うことも多いですが、こうしたイベントを通じて地域の皆さんと直接交流できる機会が増えれば、より安心して暮らせるのではないでしょうか。
今回のイベントでは、実習生たちが積極的に地域の方々と会話を楽しんでいる姿が印象的でした。私たちも彼らのサポートをしながら、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
今後の展望
「たちまちふちゅう」のような活動を通じて、地域とのつながりをより強くし、実習生たちが安心して生活できる環境を作るお手伝いをしていきたいと思います。今後も、こうした交流イベントに積極的に参加し、地域との架け橋となれるよう努めていきます!
みなさんも、ぜひ地域の活動に参加してみませんか?
次回のイベントでお会いできるのを楽しみにしています!
2024.04.01 09:00
2024年3月31日、バングラデシュ大使館から労働部一等書記官のMD. ZOYNAL ABEDIN氏をお迎えし、技能実習生とのミーティングを開催しました。ABEDIN氏は、日本で働く上での心構えや考え方について熱心に語り、実習生たちに「頑張れば明るい未来が待っている」と力強い激励の言葉を贈りました。
実習生たちは、母国の高官から直接アドバイスや励ましを受ける貴重な機会に、真剣な表情で耳を傾けていました。ミーティング後には、ABEDIN氏と実習生たちとの間で活発な質疑応答が行われ、日本での生活や仕事に関する具体的な質問が飛び交い、実習生たちの不安や疑問が解消される場面も見られました。
このような貴重な機会を提供してくださったバングラデシュ大使館に心より感謝申し上げます。今後も、実習生たちが安心して日本での生活と仕事に取り組めるよう、さまざまなサポートを続けてまいります。