【周知】口蹄疫・アフリカ豚熱等に伴う水際対策について
2025.03.19 09:38
お知らせ
1. はじめに
日本における畜産業を守るため、口蹄疫(FMD)やアフリカ豚熱(ASF)などの家畜伝染病の侵入防止が極めて重要です。特に、外国人技能実習生の受入監理団体として、実習生の出入国時の対応や日常生活での注意点について理解を深め、適切な管理を行うことが求められます。
本記事では、農林水産省動物検疫所の水際対策のポイントを整理し、どのように対応すべきかについて解説します。
2. 水際対策のポイント
農林水産省では、外国からの家畜伝染病の侵入を防ぐため、以下のような対策を実施しています。
(1) 入国時の注意点
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畜産関連の物品持ち込み禁止
- 生肉、加工肉製品(ハム・ソーセージ等)、乳製品、飼料などは、動物検疫所の許可がない限り持ち込み禁止です。
- 違反すると罰則が科される可能性があります(懲役3年以下または罰金300万円以下)。
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靴や衣類の消毒
- 畜産業に関係する国からの入国者は、靴底の消毒が求められることがあります。
- 特に、実習生が母国で家畜と接触していた場合、日本入国時の衛生管理を徹底する必要があります。
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自己申告の義務
- 入国カードの「畜産関連の接触」に関する項目には正しく記入すること。
(2) 日常生活での注意点
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農場への無断訪問禁止
- 技能実習生が畜産農場を訪れる際には、事前に企業側でルールを設け、消毒措置などの管理を徹底してください。
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食品の持ち込み・保管管理
- 技能実習生が自国から持ち込んだ食品の中に、禁止されている肉製品が含まれていないか確認すること。
- 会社や寮の冷蔵庫で、適切な食品管理を行いましょう。
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適切な手洗い・消毒
- 畜産施設へ出入りする際は、靴や衣類の消毒を徹底し、手洗いを習慣化するよう指導してください。
3. 中国アセアン交流協同組合の対応策
(1) 入国前のオリエンテーション
- 入国前に、技能実習生に対して家畜伝染病の危険性や日本の防疫対策について説明を実施。
- 母国語で説明資料を作成し、理解を深めるよう対応します。
(2) 継続的な教育と確認
- 技能実習生が寮や職場で適切な衛生管理を行っているか、定期的に確認する。
4. まとめ
口蹄疫やアフリカ豚熱の日本国内への侵入を防ぐため、衛生管理と適切な指導が求められます。特に、入国時の注意点や日常生活での対応策を実習生に理解させることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
今後も、政府の指示に従い、技能実習生と共に安全で衛生的な環境を維持していきます。
参考資料